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舞台は夢

お、オチが面白かった・・・!いやぁ、堤真一よりも高田聖子に夢中だったわ、自分。

観ようと思っている方、ネタバレ注意!

新国立劇場の中劇場には初めて入りましたが思ったほど大きくはなかった。しかし、今回演出の都合上、通常のステージの上ではなく劇場の中央に円形のステージが配置されていた。入った瞬間まずこれと観客席がめっちゃ近いことに感動wだって360度どこからでも良く見えるんですよ!?こういう上演形態なので座席は通常と違ってA席は本来のステージ上に配置されていた。滅多にないことで、それを知っててあえてS席じゃなく自分はA席を買ったのだっ!しかも、SとA、あんま舞台との距離変わんなかったしっw!舞台美術の一部になった気分だったwおいしさで言ったらA席だな。

さて今回見に行った「舞台は夢」という話ですがピエール・コルネイユ作のフランス古典喜劇で、「問題喜劇」とされているらしい。あらすじは行方不明の息子の安否が気になる父親が洞窟に住む魔術師アルカンドルのもとを訪れる。そして父親はまるで芝居を見るかのようにアルカンドルに息子の人生を見せられる。ってのが始まり。

芝居についての感想ですが、最初の方はとにかく眠かった・・・!役者のせいではなく、西洋演劇らしい詩的長台詞と物語自体のテンポが遅かったせいで特に動きも無い流れの鈍い状態になっていた。シェイクスピア劇と同じ現象が起こっていると思ったsweat02台詞全ての意味を把握できた人ってあんまり、つーかいないでしょう?

リーズ(高田聖子)が登場したあたりから観客を笑わせに来たので面白くなっていた。登場人物の人格もこの辺りから見え出した。特に思ったのは大体のキャラが本当の自分を隠そうとする「役者」であったのだと。主人公のグランドール(堤真一)は身分違いのイザベル(秋山奈津子)に恋する貧乏だが誠実な青年かと思えば、イザベルを妻にリーズを愛人と恋に生きることを美学とする好色家な本性を持っていた。これにはびっくりだった。優しい好青年の波乱万丈伝かと思いきや、グランドールの本性は浮気性で不誠実。なるほど、彼は人生においてまさに「役者」なわけだ。弁舌達者で彼の上司ほら吹き隊長マタモール(段田安則)をうまくおだててイザベルヘ求愛させ、彼女の父の注意を彼に向けて自分は甘い蜜を吸うなど野心家なところも実に魅力的な人物だった。喜劇ということで始め笑えるのか?と思ったが堤氏のキャラクターがグランドールの悪賢いところと色男な部分を引き立てていて余計笑えた。リーズも一見意地悪な侍女のように見えるがしかし、本性はグランドールに恋する乙女というかわいい部分を持ち合わせていた。彼女もまた自分の本性を隠そうとするため「役者」を演じている人物の一人。恋と葛藤するかわいらしい部分も、グランドールの運命の決定権を握り優越感に浸るブラックな一面も持ち合わせている女性。愛人になって欲しいとグラーンドールに言われ純粋な乙女心を傷つけられ悶えるシーンの高田氏の演技は実に面白くすばらしかった。女性にしてはこの人、とっても動く演技をする人で見ていて飽きずむしろ楽しませてくれた。彼女をきっかけに自分は芝居の流れについていけた。

マタモール役の段田氏は笑いを取ったことに関しては一番だった。この人はマタモールとアルカンドルの二役だったのだが、全然気がつかないほどまったく違うキャラを演じてくれた。ほらばかり吹く情けなさと小物っぽい動きで愛されるやられキャラだと思えた。いや、ホント、面白い人ですよw

終盤ではイザベルに大公妃との浮気をとがめられて改心したと宣言したにもかかわらず、彼女の目の前で欲情に負けるグラーンドールのダメっぷりに笑わされた。理性と欲望の戦いで葛藤する堤氏は情熱的なダンディーさとへたれっぷりを発揮。テレビで見かける彼そのもの、というかそのまんまだなぁと思った。案外、主人公と似ている人なのかも・・・(笑)。

そしてグランドールは浮気現場を大公の従者達に押さえられ、大公妃とともに刺殺されてしまった。これを観た時、喜劇にしては悲劇過ぎる結末だと感じた。唐突過ぎる主人公の死に違和感を思えたが、これで終わりではなかったw悲しむ父の前にアルカンドルは再び「夢」を見せた。それは敵味方が和やかな空気の中で他愛の無い一時を過ごしている姿。アルカンドル曰く「これは役者が芝居のギャラを分けている姿です」←((゜Д゜Uu))!?!―――――

まさかの劇中劇オチっ・・・!!!!

そ、想定外・・・。そのとき初めてこの舞台のテーマとキーワードを理解。ああ、面白すぎるっ!これだから芝居はやめられないw

覚えてる限りの話によると、脱走後に一旦芝居に区切りがついた後は全部劇中劇だったらしい。彼らは脱走後許されて貧乏ながらも芝居一座を結成して稼いでいた模様。しかもその劇中劇がヒットして生活は安泰。誇れる身となったグランドールは父と再会を果たす。ってこの辺よくわかんなかったことがあるのだが、結局、お父ちゃんは芝居を観させられに洞窟に連れてこられたってことかな??

そんな感じで結構面白かったですよ、はい。

ちょこっとセットとかに関して。舞台美術はシンプルだが幻想的。「演劇」らしい装置の使い方だと思った。円形ステージのせいか開放感があった。しかも管理人のいたA席はもともとの舞台なので真上にバトンがある。最初の方でそれ降りてきて衣装がずらりと吊るされてある演出があった。一覧にして見たいとも思ったが、真下から観るなんていう経験も滅多にないので新鮮な感じだった。何がいいかって観客と一体化した舞台の使い方が良かった。さっきも書いたが舞台と距離は近いし役者は観客が入るとき使った階段通路通ったり(管理人の50cm横を堤真一が通ったのだった)とサービス感あふれる演出だった。

12月はぼちぼち芸術鑑賞してきます。

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