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ガンダム00 2nd season 2010年まで待てねーから、とりあえずキャラ別に感想でも書いとく編

1stシーズンか~ら~思い出してご~らん♪あんなこと~こんなこと~あ~った~でしょ~♪

オレがガ~ンダ~ム♪ところがぎっちょ~ん♪サ~ブキャラクタ~も~忘れない~♪

・・・・・・・・・・・ちと、無理矢理すぎたかw

はい、そんな感じでキャラ別に感想まとめつつ、管理人ランキングでもやってみる。

管理人の主観と偏見によるキャラ別感想

武力介入開始!

◆刹那・F・セイエイ

00はキャラには最初あんま興味が無かった。ぶっちゃけると高河ゆんとか全然知らんかった。

政治的背景となによりもエクシアのフォルムぐらいしか気にしてなかった。だが刹那の設定上、中東の少年兵をいう過去は非常に興味を湧かせた。それが「00は現代社会の延長上を仮想してかいてるのか」と思わせた。1話のクルジス戦は一発目ながら印象は強かった。それと同時に00においてガンダムと言う存在はどんなものかと言うのが刹那の発言、行動から一番読み取りやすかった。

主人公としてはwのヒイロっぽいなとか思ってたら「オレがガンダムだ!」とか言い出す変な奴だった。

しかし変人グラハムの前にはいささか地味な印象を受けた。しかしガンダムが好きなキャラは今までいたがガンダムになりたい奴は今までいなかったwそんな感じの少年臭さが愛らしくも思えた。何よりも無口で不器用なもんだから人に自分の本心を口で伝えるよりも行動してしまう無鉄砲ぶりは実に主人公らしかった。時々、親目線的になってしまったり、刹那にはヒヤヒヤさせられたこともしばしば(笑)。ようするに少年時代の「僕はヒーローになりたい」のもっと複雑化した願望を持っていた奴だったんだな。

2ndあれだけのものを犠牲にしても未だ変わらぬ世界に憤りを感じる想いは真っ直ぐ彼を戦場へ連れて行った。そのひたむきさが好きだった。

同時にこんな強い思いを抱いてるのに多くの人間には届いていない、理解されないような部分を見ると悲しくて仕方なかった。サジとのすれ違いでも、アニューを撃ちロックオンに憎しみを向けられても、黙って彼らの拳を受け止める彼の健気さが切なくて息苦しくもなった。

管理人は刹那の不器用で優しいところが大好きだった。ガンダム大好きだったところは好きだった。いやだって管理人エクシアマジ好きだしwぶっちゃけると管理人は2ndの刹那とあんまり歳が違わない。何となく彼の生き様にあこがれるところがあった。もしもこんな奴いたら、全力で話聞いてやりたいくらいだ。

劇場版でまた刹那に会えるのは嬉しい。その時までゆっくり休め!お疲れさん。

◆ロックオン・ストラトス(ニール・ディランディ)

兄貴の称号は永遠にお前のものだ・・・!

1st23話で退場してしまった時はどんなに悔やんだことか・・・。一番親近感湧いたキャラだったんだないかな。いやほら、その辺にいそうな気前のいいあんちゃんだし。家族の敵討という復讐の炎をあの爽やかな笑顔の下に隠していたポーカーフェイスの人でもあった。仇である刹那を許してしまうあたり、人間的にはめっちゃくちゃ出来上がっていた24歳だったんじゃないか、いないな・・・こんな奴(涙)。飄々とした性格だからかやたらとトラブルの仲介に入っていった。彼がいなかったらトレミーはどうなっていたか・・・(怖)。おそらく彼がいなかったら刹那とティエリアは2ndのような戦友関係にはならなかったような・・・何か別々に行動してそうな気もしなくはない。

ニールはある意味2ndのソレスタルビーングの基礎を作り上げた。それは彼の死を含めてだ。管理人的にはDVDのおまけでいいから少年時代のニールとライルの絡みを見たい。本編でも彼の口からライルについてもっと語られることがあればよかったのだが・・・残念だ。

幽霊になっても出てきたり、夢の中に出てきたりと死んでも仲間達の心配ばかりしていたようでw本当に世話焼きな人間だ。一段落して安心したんじゃないか?今回ソレスタが誰も死ななかったのは彼の霊的力としか思えない(笑)。

ニールは・・・トレミーの守護霊となっていたのだ(笑)。

何にせよ、とりあえず、マイスター達は全員ニールの墓前にお礼を言いに行け。以上!

◆ロックオン・ストラトス(ライル・ディランディ)

ちゃライルから戦士へ。

登場初期は兄貴に似て飄々してんだけどどこか違う、何か親しみの湧かないやつだった。だが兄貴と比べられたくない発言等々でようやく個人としてみることが出来た。ニールほど世話焼きではなく、どっちかっていうと一匹狼のような印象を受けた。学生時代とかそうだったのか?

フェルトにキスするなど言動が大胆かつ軽いことから管理人はちゃライルと連発していたが、後半以降チャラさも軽さもなくただ一つの目的に向かって真っ直ぐ進む戦士となっていた。そう考えると自分を作っていたのか?兄貴以上に熱い人間だったのかも知れない。

アニューの存在により00で数少ない恋愛担当となった。彼とアニューは「理解」の先駆けとなりその先の00においての主題を示していた。アニューの死を受け、彼は本物の戦士と化し自ら世界の歪みへと「ロックオン・ストラトス」として再び立ち向かっていく。

もう三十路手前だっただけに、読み取りづらかったがこいつも著しく成長していった人間ではないでしょうか。ラスト辺りでケルディムに乗る彼はニールよりも重みがあったと思う。

劇場版ではどんな活躍をするのか楽しみだ。

◆アレルヤ・ハプティズム&ハレルヤ

空気と呼ばれてもがんばった。ハレルヤがいたほうが強かった・・・ハレルヤが蘇った意義を誰か教えてください・・・。

1stではティエレンタオツーとの戦いが毎度毎度のようにあって比較的出番が多かった。なのにピーリスがソレスタルビーングに来てしまって以来、その存在感は・・・一層空気と化した(笑)。

ナンバー3とは・・・やはり地味になってしまうものなのか・・・?

一番最初に脳量子派の存在を視聴者にアピールしたのはこいつらだった。超兵という00においての特殊設定を背負い、人間の倫理を遵守すべく一番モラルのある奴だったかもしれない。そう言う奴が人革連の超人機関を破壊した時は・・・なんとも胸に重いモンを残していった。

2ndではマリー救出を切願し、何よりも争いを嫌っていた。そんなバカ正直なほど優しい彼がセルゲイには初対面ながら何となく分かってしまったのではないだろうか?だからマリーを引き渡してくれたような気がする。叶うなら・・・アレルヤと荒熊の絡みがもっと見たかった。

優しさを前面に出しすぎたから戦士としては製作陣も動かしづらかったのかもw

00で出てきた超兵はアレルヤとマリーだけだが、もう一人ぐらい出てきてアレルヤと戦うとか見たかったな。

最終回でアレルヤはどこに向かったのでしょうか・・・?00版野口健になってヒマラヤを掃除するのでしょうか?わかりません。劇場版まで待たにゃあいかんのか。

◆ティエリア・アーデ

何でか知らないけど刹那と一緒に親目線で見守ってたキャラだった。

最強のツンデレ。何で女じゃないんだと悔やんだこともしばしばありました。彼の女装姿は失礼ながら00のどの女性陣よりも輝いていました。

1stでは冷淡かつムカつく奴でした。そう言うポジション担当なのねと割り切っていましたが、あんまり好きではなかった。何よりもヴェーダの計画を重んじる奴でしたので、感情で動く刹那が理解できなかったのが衝突が絶えなかった。そういう温度差が一番ティエリアと刹那によって生じていた気がする。

ヴェーダの言うことは絶対と信じていた岩のような意思を持っていたが、岩は砕けたら元には戻れない、想定外の出来事への対処が弱い人間だったと思える。意外にもナドレを敵に晒してしまう泣き崩れる人間臭さを持っていた。本当は精神的に弱い部分があったのだと初めてわかった。そんな弱さを一番最初に理解したのはロックオンだった。ヴェーダに見放され消沈しきっていた彼を奮い立たせたのは他でもないロックオンだった。

そう考えると・・・ティエリアはこの苦しみを誰かに理解して欲しくて仕方なかったのではないか?

他人を遠ざけようとする態度も、その本心の裏返しだった。こうでなくちゃいけないと思い込んでいたある意味不器用だった。

そんな彼に柔軟さを与えたのはロックオンだった。ロックオンの死で初めて自分を理解してくれた、欲しかった存在を失い、その喪失感に自分の人間らしさに気づかされ、誰かを失うことへの恐怖を覚えた。自分はしらないうちにクルー達が大事なものとなっていた。

その気持ちが彼を成長させ、2ndの意志の強い、仲間を重んじるティエリアを作り出したのではないだろうか。

リボンズにより彼は一時、自分存在がイオリア計画に支障をもたらしていると言う疑念を抱くが、やはり最後は仲間と共に自分の信念のままに生きた。イノベイドとしてではなく、人間のティエリア・アーデとして学んだものがもたらした結論だった。

ティエリアは管理人の中では最も成長し、人間らしい人物だった。一気に好きになれたな。

劇場版では再び肉体ありで登場して欲しい。

◆フェルト・グレイス

聞くところによると・・・外伝の主人公とヒロインとの間に出来た子共なんだってね?そういったいい設定があるんだからもう少し本編でそれに触れて欲しかったな~。

ずっとトレミーのオペレーションでしたorz

ロックオンがらみで最初は目立ったが、それ以降は何もなし・・・(哀)。せめてライルと兄貴の思い出話でもあればよかったな・・・。

フェルトはクリスとの絡みは非常に和みました。緊張緩和役ですかね。2ndでもミレイナのお姉さん役を務め、サザエさん一家で言うワカメちゃんでした(笑)。

もっと彼女の活躍の場があれば思います。劇場版でもそんなに期待できなそうだ。

◆スメラギ・李・ノリエガ

脱酒びたり戦術予報士。

1stでは戦術予報士の存在意義がまったく見れなかった・・・。目立ったのはビリーとの関係ですかね。

2nd初頭の彼女のダメさといったらもう何も言うことがないwあんなにイライラしたのは今まで無かった。

マネキンとのライバル関係、過去の事故が浮上して来て「どうしたの!?スメラギさん!!」ってぐらい出来る人に変わった人でもあった。

変わって以来、恐ろしいほど熱血でしたね、彼女は。皆を護るために戦う、世界の変革させることへの想いは生半可なものではなかった。

ビリーとの関係も(刹那が機密情報を暴露したため)彼女がソレスタルビーングとわかって怨恨という大きな溝を生み出し。もう修復不能ってか「あ、これ、ビリーに殺されるんじゃね?」と思い込んでしまうほどだった。人に頼ってしまうところからも、精神的に弱い人だということがわかる。スメラギの甘えは決して許されるべきものではないと思う。だから最後に彼女が撃たれなかったのはビリーの中に彼女への本当の愛が憎しみの負けずに残っていたからだ。彼女は一生彼に感謝して生きていかなくてはならない。

とはいっても再びソレスタとして動き出して・・・ビリーとは大丈夫なのか??

◆ヴァスティ一家

中間管理職の重鎮、影の功労者、トレミーの生きた守護神などなどこの一家にはマイスター達はいくら頭を下げても足りないはずだ。

イアン、ミレイナ、リンダ、全員トレミーにも組織全体にも欠かせない存在であった。お笑いの方も担当してもらった。劇中で一番働いた人たちではないだろうか。

本当にお疲れ様でした。

◆ラッセ・アイオン

ラッセはちゃんと生き残ることが出来た!

今後もソレスタルビーングのクルーとしてマイスター達をサポートしていくことになった。彼の仕事の幅は賞賛に値する!戦ったり、トレミーの砲撃担当したりと・・・色々忙しかった。しかも前大戦での細胞異常のせいで常に死に晒されていた。死なんで本当によかった。

◆沙慈・クロスロード

視聴者・・・というか日本人の視点、立ち場をすべて投影したキャラクターだった。

もう一人の主人公だろう。彼がいなかったら戦争は全てやる側の言い分で語られてしまう。サジの存在は我々の言いたいことを変わってマイスター達に、世界に言ってくれたとしか言いようがない。戦争の加害者と被害者という二重視点で追っていった物語は彼がいなくては成り立たなかった。

キャラとしても真実を知り、自分だけが平和でいいと思っていた狭い籠から抜け出した。ルイスを助けるために戦場に立つという結論に達するまで長い時間が掛かった。だが彼は最後見事にその目的を果たした。彼の人生において刹那の存在とはとても大きくなくてはならないものだったに違いない。

そして自分たちは世界とどう向き合っていくかと言う00が最も言いたいことを最後彼の口から語ってくれた。サジはこの物語においての主題を痛感し、自らの口で語った製作陣の分身のようであった。

これでもう出る幕もなさそうな感じなのだが・・・劇場版では出るのか??

◆ルイス・ハレヴィ

平和に生きる人々が陥る可能性、戦争の被害者として生きること、全てを背負った人だった。

登場当初はKYなほどにワガママ、膨れっ面と我々の日常がそのまま劇中で行われていた。サジとのバカップルさは00のお笑い担当になっていた・・・というか、「いるのか!?こんなん!」というほど浮いていた(笑)。

しかし、そんな彼女が戦争に巻き込まれ家族を失い悲観にくれる姿は我々が決して戦争とは無関係でいられないことへの危機感を示してくれた。

アロウズへ入ったのはストーリー上の進行のためともいえるが、被害者の憎しみが起こす行動の一つととってもいいだろう。自分もどうかと考えると・・・あながち、やらないとも言い切れない。

本当は戦いたくないのにそんな泣いている本心を家族の仇、恒久平和というエゴで塗り固めてしまった。それが周りにはバレバレであったからアンドレイもジニンも彼女のことを放っておけなかったのだろう。

ソレスタルビーングを倒すために戦場に身を投じる中で再会してしまったサジに対して、彼が敵陣にいたから許せなかった、愛してるからこそいて欲しくない場所にいたから許せなかった、自分がしようとしていることへ理解してくれないことが許せなかった・・・これらのことが彼らの和解を遅らせたのだった。それに苦しみ何度も情緒不安定に陥ったが、リボンズの掌中にいる以上戦場に出されてしまうのが運命だった。

だが、刹那により彼女は再びサジの胸の中へ帰ることができた。これから彼女は昔のように能天気に生きるのではなく、ちゃんと世界の真実を見据え自分がどう生きていくべきかよくわかっているからこそ、未来に向けて歩んでいくことが出来るようになったのではないだろうか。

◆グラハム・エーカー&ミスター・ブシドー

ガンダム史上類みないタイプの金髪美男子。ガンダムを女性に例えて接するというある意味ライバルキャラに革新をもたらした。変態と呼ばれたキャラも初めてだった・・。

人物画見た初めはただの金髪坊やかと思ってました。全然違ったね。

ぶっちゃけ、シャアみたいな渋いカッコええ仮面ライバルよりもこいつみたいに黙ってればカッコイイのに喋ると何か違う感じな方がいいな。親近感湧く。久々に現れた好キャラクターだったんじゃないだろうか。いろんなブログ見て回った結果、何やかんやで一番愛されてる感じがしたぞ!

1stではガンダムよりも性能が劣るフラッグを駆りそれでもガンダムを苦しめた。マイスター達を脅かした最も怖い存在の一人。久々の強豪敵キャラとしてものっそい好きだった。戦闘のたびに発せられる迷言には期待しつつも毎回笑わされでも二枚目を維持したままと言う恐ろしい奴だった。

~乙女座迷言集~

「乙女座の私にはセンチメンタリズムな運命を感じずにはいられない・・・」

「抱きしめたいなガンダム!」

「身持ちが固いなガンダム!」

「今日の私は阿修羅すら凌駕する存在だ!!」

「この気持ち・・・まさしく愛だ!!」

「干渉、手助け、一切無用!」

「切り捨てごめん!!」

などなど・・・

書ききれねぇよ。

これだけ見たらやはりただの変態だな。っていうか、武士道になってからアイツがアメリカ人であることも忘れることもしばしば・・・アメリカンだったのか!お前(驚)!!!

こんなアメリカ人は嫌ですね・・・ってか国籍ぐちゃぐちゃ過ぎんだろ!

基本的に生き様は一本道だった。この時点でこれが武士道に繋がるとは・・・当時誰も思っちゃいまい。しかしよくよく考えれば武士道精神のある奴だったんだよな。

ミスター・ブシドーになってからはガンダムへの復讐心に従うままに戦場を駆け抜けていった。ハワードやダリル・・・失ったものへの悲しみはガンダムを興味の対象から憎しみの対象へと変えていった。そして彼はガンダムとの戦いこそ自分の全てという狭い固定観念にとらわれてしまった。

思い出してみると1stラストでハムは刹那に「行き過ぎた信仰が新たな紛争を呼ぶ」、愛が憎しみに変わる世界的な危惧を説いていた。何気にこいつはちゃんと世界の動きを見据えていたのだが、それを理解しても自身の生き方に反映させることはなかった。そうしなかった。おそらく奴は自身のエゴのままに生きる方が納得できたのだ。その生き方は否定しない、自分の信念を貫いて生き抜くことは決して誰にでも出来ることではない。だが、見えなくなるものは多い。それがこの男の残念なところなのである。

ブシドーはまさにエゴの塊だった。ガンダムへの復讐のためなら世界などどうでもよかったのだ。以前のハムならアロウズのやり方を嫌い、イノベイターの傀儡になる道など選ばなかったはずなのだ。ここらにハムの弱さが垣間見れなくも無い。

ハムの本心を心から理解していたのがビリーだったのではないだろうか。だからこそ、仮面を被り、以前の自分と決別したブシドーが「グラハム」として彼と共にいられたのはまさに強い男の友情があったからではないか。それが彼に残された唯一の大事なものだったのかもしれない。

しかしこれはハムだけの問題ではない、劇中で刹那が言ったとおりこの男を歪めたのはガンダム以外の何ものでもない。

そして最後の愛機スサノオを駆って挑んだダブルオーとの一騎打ちでハムは世界の核心に触れた。今まで理解していながらも関わるのを遠ざけてきたことに引き込んだのは他でもない自身を歪めた存在、刹那とガンダムだった。

戦うものが到達する極を求めた彼が、戦いではなく人間の「理解」を求めた刹那に敗れた時、自身のエゴが打ち砕かれたのだろう。何せ、戦うことそのものに人生をかけた男が人間が理解することへ人生を見出した男に「戦い」で負けたのだ。180度違う思想の男に。

そんな屈辱を受けたらもう彼は死ぬしかなかった。だから刹那に自分を殺すように求めた。だが、彼はハムに生きる道を示した、未来のために。それもまたハムにとっては屈辱以外の何ものでもなかった。

そのあと切腹も出来た・・・だか、彼は出来なかった。刹那の言葉が脳裏から離れなかった。それはきっと彼の深層で復讐の鬼と化した戦うだけの自分に疑問を持っていた自分がいたのだろう。だけどそれが許せなくて無理矢理しまいこんでいた。ルイスのようにエゴで本心を隠してしまっていた。その本心に触れた刹那の言葉が彼の死に待ったをかけたのだ。

ハムは戦士かもしれない・・・だがその前に忘れがちだが、ただの三十路過ぎの男性なのだ。一本道で生きることは美しくも立派かもしれない、そうすることはその人を他の人間と違う存在にするかもしれない、だが管理人はその人の可能性が狭まってしまうことが残念でならない。

悲しいことに00で一番世界に翻弄されたのはハムとルイスだろう。この二人は似ている。

管理人は切腹できなかったことはハムが本当の願いを叫んでいる自分と向き合えたとうことではないだろうか。そういう本心と理性がうまくかみ合わない不器用さに何となく親しみを感じた。ハムは決して特別な人間ではない、特別強いと言うわけでもない。サジやルイスとも違わないと言うことが最後にビリーのところにやってきたことに感じた。何となく中途半端になってしまった自分を受け入れてくれると思ったからではないだろうか。仮面が無いのは世界と向き合うことを決めたからだろうか。

劇場版ではきっと、今まで無かった可能性に道がハムが見れるか・・・?そして、また、口説き迷言が出るだろうか!?2010年が遠い・・・。

◆ビリー・カタギリ

ハムのところにビリーのことまで書いたので長さが全然違ってしまった。

技術者としては文句なしに一流だったでしょう。なんせソレスタの技術のデータ見て、すぐ真似たり、マスラオ作ったり、トランザムつけたりできたんですよ!?この男!!

グラハムとの信頼関係は00の中で最も強い友情関係だと思えた。何かこの二人よかたよね。ブシドーの自分勝手なお願いを聞いたり、見逃したりと年上なだけあるwおまけに最新技術導入したマスラオあげちったんだから・・・坊ちゃんの考えることは分からん。

しかし恋愛に関しては献身的過ぎるというか・・・2年間も酒びたり続けたダメ女を生活させてあげてたんですよ?普通見放すよね。だからそんなに尽くした相手が実はソレスタルビーングでしたなんて聞いたら腸煮えくり返ったのもうなづける。そんな出来事をハムに言わずにソレスタ討伐を依頼なんて・・・黒すぎだよ。普段優しいやつほど・・・裏切ると怖い。

裏切られ、彼女がまた自分の仲間を傷つけても、心のどこかでは彼女が自分の元へ返ってくることを望んでいた。そういうところには共感できた。

だから最後に対峙したスメラギを許してしまった。彼女の本当の声を聞いて張り詰めていたものが切れてしまったんですね。

最終的にはよかったのかな。とりあえず、報われて安心した。

◆パトリック・コーラサワー

ガンダム史上突如現れた異例の三枚目。そしてまさかの00唯一の勝ち組男性。

結婚よかったな

記念すべきエクシアの初陣の相手の時はまさかこんなことになるなんて思ってなかったぞ!何度も死んだと思わせておいて・・・死んでないって言うなんともお騒がせな奴w

こいつが出てくる自体が娯楽でした。最終回は伝説だな!劇場版でも出てきて欲しい!

◆カティ・マネキン

世に言うアラフォー負け組みにならずに済んだ勝利の女神様。軍師同士の戦いは個人的にはすごい好きでした。意外とガンダムで頭脳戦ってあんまりないんですよね。流行ってるの最近だからか?

それにしてもあの大佐・・・いや准将が結婚とは―――

三者面談怖ェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!!

コーラん家の子共の担任はさぞ嫌だろうに。

ってかその前に・・・すんごい厳しいお母様だよ、これ。

子供達とコーラは一団となって連邦軍天才戦術予報士カティ・マネキン准将に挑んでいくんだな!ピーマン嫌いとか言ったりしてw

・・・・・・・でも勝てねぇな。

そんなん考えると夫婦の未来は広がるな!

本当にこの人は活躍したな。アロウズ入って、抜けて、クーデター起こして、今の連邦政府を作りあげるのには彼女の存在は欠かせなかった。もちろんハーキューリーもな。

劇場版ではまだ軍人なんだろうか、いや、軍人だろうな。コーラが主夫になってて、カティはママにもなってりゃすごくおもしろいんだが・・・

ありえなくもない。特にコーラ主夫とかw

早く見たいぞ!

◆セルゲイ・スミルノフ

亡くなったのが残念で仕方ない人。この先の連邦に必要だったに違いない。

この人も久々に出てきた激渋オッサンキャラです。こういう人はここ数シリーズいなかった気がする。

純粋に自らの理想を追い求めいた軍人でした。連邦の良心と呼ばれるだけある人望の厚い、誰もがあこがれる理想的な軍人だ。1stでは自らMSを駆り戦場を駆けぬけた、その姿がマジたまらなくよかった。

ピーリスと出会ったときから、彼女を超兵として、戦士として扱っていなかった。ちゃんと十代の少女という目線で見ていた。多くの人間が彼女の戦果を期待する中、荒熊だけは複雑な気持ちで一杯だった。人間が人間に手を加える行為に黙っていられなかったのだろう。アレルヤが超人機関襲撃した直後、彼はその期に一気に他の超人機関に関わった人間達を逮捕した。そうやって軍の利益よりも自分の信念を優先させる素晴らしい人だった。こんな人だからこそピーリスは娘になりたいと心から思ったのだ。

だが不器用な人でもある。軍人としての気質が先行してしまい家庭を顧みれなかった。妻のホリーは運が悪かった。妻を取れば自分たちの部隊は危険に晒される。このときはもう二人が軍人であったことを不幸と思うほか無い。彼の決断は結局妻を死なせてしまった。その決断を下した自分を誰よりも責めていただろう。だからこそ言い訳も許さなかった。だが、そんなことが幼いアンドレイに分かるはずが無かった。子供にしてみれば父親は母親を救えて当然と思っていることだろう。

ちゃんと息子と対話する必要があったのに、自責の念が何も言わせなかった。責任感が強すぎた結果がもたらした親子の溝はあまりにも深くなっていった。

だけど荒熊はアンドレイのことをちゃんと心配していた。だけど伝わっていなかった。この人も00でキャラの代表的な特徴である本心を隠してしまう不器用さの持ち主。

それが悲劇を生んでしまった。

だけど彼は自分を討った息子に恨み節の一つも、言い訳もしなかった。ただ自分の機体が爆発するから離れろと・・・最後の瞬間まで息子の心配をしていたのだった。

言い尽くせない後悔と悲しみを背負って逝ってしまったのだった。

本当に分かり合えていたら・・・と口惜しくて仕方ない。あの世でホリーと幸せに休んでください。

荒熊は管理人にとって今まで見たガンダムシリーズの中でも最も人徳のある素晴らしい人だと思えた。

◆ソーマ・ピーリス

マリーじゃない・・・ピーリスの方が好きだぁ!

超兵という設定から当初はZのフォウやロザミアのように情緒不安定なかつ依存的なキャラかと思ったが、従来にないパターンだった。芯がしっかりしているキャラで見ていて何の不安も無い、安定した人間だった。

しかもMS操縦の腕はハムと同じくらいに達者な強豪だった。ぶっちゃけアレルヤよりも強いんじゃね?

荒熊と行動をともにしているうちに本来持っている普通の女の子としてのやわらかさが徐々に現れた。超兵という孤独な立場にあって荒熊のように自分を平等に見てくれる人が彼女は欲しくて仕方なかったのだろう。彼女と荒熊の絆は普通の父娘よりも遥かに強いものになっていた。

2ndでは大人びてより女性らしい柔らかな印象が強かった。それが軍人モードになると燐とした勇ましさすらある、彼女の魅力は大人になってさらに増した。

個人的にはアレルヤとの戦闘は好きだったのだが・・・マリーになってしばしトレミーの雑務係をして出番があんましなかった時はとってももどかしかった(真剣)!

戦場に出ずにいることは大事だ。それは分かるが・・・

スペクタル的にガンダムの女性パイロットであるからにはバンバン仕事して欲しかったのが正直な気持ち。

なので彼女が途中復活してくれたのは管理人的にはマジで大喜びだった。

でももう戦う必要は無いと思うので、劇場版では出てもアレルヤを見送り今度は待つ強さを持つ女性になってほしい。

◆アンドレイ・スミルノフ

これからの人。

最終回で荒熊への気持ちの変化について語られなかったのが残念!でも考えは変わっていたみたいだが、急すぎる。そこまでの過程を彼の口から聞きたかった。

彼は不器用通り越して石頭過ぎた。子供の頃の感情を大人になってもそのまま引きずっていたのだから。少し考えれば分かったことが分からなかった。

父の気持ちを本当に理解し、自分が父を殺してしまったことを本当に悔やむ時は、セミファイナルのピーリスとの会話ではなくて・・・自分が父親になった時かもしれない。

アロウズが滅び、連邦軍となった彼は劇場版ではどう自身の罪滅ぼしをしていくのだろうか。

そしてルイスのことはもう諦めたのか(笑)?

◆アリー・アル・サーシェス

久々のナイスな悪役!平成のヤザン・ケーブル!

こいつの「ちょいさぁぁっ!」と「ところがきっちょん」は永遠に忘れない・・・!

戦いに生き、戦いを求め、戦いを愛した筋金入りの戦争依存症やろうだった。と同時にリアルで中東の過激派にはこういった人物だいるのではないかとそのせいでテロが止まないのではないかという新しい疑念を湧かせた。

超強敵かつ極悪人という極端なキャラクターが好きだった。とにかく中途半端じゃないのがいいな!

刹那との関係により大人の事情に純粋な子供の心が利用されている不条理そのものを担っていたと思う。己の欲のままに生きた、エゴを貫き通した男だった。刹那と正反対すぎる存在がストーリー上、対比するのに欠かせない存在だった。

汚い手も余裕で使うので劇中最強パイロットじゃないかと思った。

某動画サイトの住民達に「ひろし」と呼ばれ、奴がいつもはいていたブーツはひろし並みに臭いんじゃないかといつも思っていた(笑)。

ストーリー上、何か人の恨みを買いすぎだという違和感があったが、まぁ、ぎっちょんだから仕方ないと最近片付けることにした。

最後は自らが殺したニールの弟ライルに射殺されるというあっけない死だった。できれば死ぬんならMS戦でド派手に散って欲しかった。

極悪人で一切慈悲も優しさも見せなかったのがこいつの最大の魅力だったと思う。

え~と、長くなりましたが、感想はこれで終わり。

こっからは管理人的好きなキャラランキングです。

1位 グラハム(ブシドー)<ぶっちゃけ1st初期では管理人の中でロックオンがダントツだったが変態オーラ全開になってきた頃から一気にお気に入りになった。何よりも主人公達よりも強いパイロットだったのがいいね>

2位 刹那<2ndで一気に好きになった。最初の頃は設定以外に興味は無かったが、オレがガンダム君なところが見えた辺りから見方が変わった。2ndだけならブシドーと順位の違いは無い>

3位 ティエリア<ロックオンに心を許し、どんどん丸くなっていく姿が微笑ましかった。何か和んだ。あの女顔の下にある熱血なところにも惹かれた>

4位 ピーリス<強い女の子は基本的に好きだな>

5位 マネキン、コーラ、荒熊、サーシェス、ビリー、ニール、ライル、アレルヤ、サジ、ルイスなどなど―――

だめだ・・・もう比べられない・・・orz

4位まで自分の中で順位ついてます。

皆さんのはどうですか~?

来週からはハガレン感想やります。遊びに来てくださると嬉しい限りです。

ではガンダム00・・・劇場版まで待つことにしましょう。

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