ガンダム00 2nd season 最終回やる前に言っておきたい管理人の独り言
まず言いたいことはこれしかない・・・
地デジかつリアルタイムで見たかった・・・!
明日も仕事です・・・5時には間に合わないだろうよorz。しかもうちの録画器具はまだVHSだし・・・アナログしか録画できないし!ああ・・・DVD買っちゃうかな・・・。
最終回って大抵「うええ~」的な終わり方が多いような気がしたので、特にガンダムみたいな戦争物はハッピーエンドでも納得いかない場合が大半。そうなる前にこの作品について管理人的に感じている率直な気持ちを書いておきたい。
普通にU,C以降のガンダムシリーズの中で1番おもしろいかもしれないと思った。
よく富ジイのガンダムと比べてしまう人が多いが、富ジイがガンダムの生みの親である以上富ジイが関わったガンダムは全てガンダムそのものであって他の監督が作ったものがそれ以上になることはない。
だが、富ジイが作り出したガンダムの要素を自ら新しい世界観を作り出し、そこに散りばめて出来上がったアナザーガンダムは異色多彩。G,W,X,∀,種,種死,00と主に平成になってから統一の時間軸ではなくなった。それぞれにここのテーマ性と世界観が作られ、主人公の個性もバラバラになった。
その平成シリーズの中でも00は最も重いテーマを背負い、最も是非を問われる主人公達の存在だった。
そう言う意味では今までになかったパターンだと思った。ソレスタはぶっちゃけリアルに考えれば我々にとって日常を乱す悪意だ。
だけど本人達にはきちんとした行動理念と動機がある。それは決して悪意ではない。そう言う意味で多角度からの視点を視聴者に見せ考えさせる、問答式アニメだと思える。
特に1番初めこのガンダムで興味を持ったのは主人公に中東国家の少年兵を起用したことだった。今、我々が戦争と聞いて思い浮かべるのは大体中東国家か北朝鮮だろう。そして中東での紛争の主な原因は宗教問題によるテロリズム、過激派だ。刹那はまさに何千年、何百年前からその地にある色濃い宗教信仰を受けて育った狭いコミュニティーの出身者だった。彼自身も幼き頃から銃を取り、次々に「神の名の下」という名目で敵対勢力を殺してきた過去を持つ。刹那のような少年兵は現代でも十分に存在しうると思える。それは劇中で彼が言う「世界の歪み」から生み出された存在達、きっとこの瞬間も銃を持って戦っているだろう。
刹那はそんな現代のリアリズムを映し出されたようなキャラクターだった。
中東の宗教観念から抜け出し、広い視点で世界を見つめなおすことが出来た彼が管理人にはすばらしくも、悲しく思えてならない。
劇中で連呼される「変革」は現実で言えば、未だに耐えない宗教戦争、大国同士の軍事競争、先進国による環境破壊と騒がれていても何も変わろうとしない世界に対して刹那からの危惧の念とも取れる。
00はそう言う意味で非常に今までにないリアリズムを描いた作品だった。だから管理人的解釈として、この作品が見せたかったのはイオリア計画ではなく途中で繰り広げられる紛争の原因となる政治的、宗教的背景(主に1st)や人間のみができる「憎しみ」を超える唯一の方法は「理解」だと言う人々の心の接触(2nd)がそれぞれ言いたかったのではないかと思う。だからイオリア計画なんてもんはあくまでオプションであると考えるとこの作品の見方がまた違ってくるかもしれない。
小中学生にはここまで考えてみるのは大変かもしれないが、キャラやガンダムバトルは置いておいて一度この作品を見直してみて欲しい。
他の魅力は・・・やはり人間臭いキャラクターだろう。
グラハム、サーシェス、セルゲイ、マネキンなど敵陣に強豪パイロット、指揮官が出揃ったのはZガンダム、ZZガンダム以来久々のことではないだろうか。これも非常に重要だった。何せ、00は国連が擬似太陽炉入手した直後から安心してマイスター達の戦闘を見ていられなくなるという予期せぬ展開になった。2ndではほぼ戦闘するたびに機体は損傷し、トレミーは危機的状況に陥っていた。
余裕の無い戦闘時の緊張感がいい。特にマイスターVS敵エースの戦いでは本当にどちらに軍配が上がるか予想もつかなかった。そういうハラハラした展開がよいところを心から思う。
あとは多様な人間関係。
セルゲイのピーリスへの親子愛に、実の息子アンドレイとの深い溝。非主人公サイドのキャラにもこういった暖かくも複雑な人間関係を描き出したのはこれまで無かったことではないか。あっても兄弟関係ぐらいだった気が・・・。感情移入できることが多かった。
悲劇的なものと言えばサーシェスによる刹那の兵士としての洗脳、そしてニールとライルは家族を彼らによって奪われたと言う憎しみの連鎖。一言では言い表せない主人公達の人間関係・・・複雑なほど知りたいと言う興味を湧かせた。
そんな感じで管理人にとって00は久々の名作だと思えます。言いたいことがはっきりしている、かつ今の時代に必要なテーマだったかと思えます。
もっと書きたいことがあるのだが・・・それは最終回の感想に取っておく。
あ、ちなみに最終回感想と別にキャラ別感想などなどうpする予定。よかったら遊びに来てください。
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