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剣岳

大自然に人間が挑むと言うのは・・・蟻が人間に挑むくらい無謀な行いなのだというのがあのダイナミックな映像から伝わってきた。

ホント、カメラどこにおいて撮影してんの!?あれ!!

管理人は生まれてこのかた、あんな険しい山なんて登ったことないし、大雪の中での生活なんてした事もない。まさに想像も絶する世界を窓から見たような気分です。

香川照之が好きで、気になっていた映画でした。管理人はこの人の飯の食い方好きです。なんかそこらへんにいる農家のおっさんが休憩中に食う食い方なんで、すっごく自然です。理由は・・・それだけです!(嘘)

映画は予想していたよりもよかったです。

日本地図完成のために、軍の命令で超危険な山「剣岳」の測量に命を懸けて挑んだのに、測量成功してもそれが初登頂でなかったという理由だけで点の記に載せてもらえない、かつ労い、感謝の言葉も軍はかれらにかけようともしなかった。「初登頂」とか「圧勝」とか昔の人は変にそういう美化された言葉にこだわる傾向がある。ただそれだけに反すると言う理由だけで理不尽な仕打ちを軍はするというのはよく聞く話。

この映画は登頂中のドラマももちろんだが、それよりも結果が全体に与えた影響で起こったドラマにも注目がいった。特にライバルだった日本山岳会だけが最後に測量部の偉業を称えてくれたシーンは全体の結束感を高め、報われなかった測量部の救いとなった。

本当に撮影に苦労していただろうだけに、最後の無言の結束感は半端なかった。それまでいろいろと人物間でトラブったり、逆に分かり合ったりとそれろ繰り返していた。それは演技で出せる雰囲気ではあったが、何かこう演技では出し切れないような連帯感、共通の喜び的なものを最後に感じられた。

しかし修験者のあの杖的なものの飾りが落ちてるシーンを見たとき、

「ジジイィィィィィィィィィ!?てめー、あたかも神のお告げみたいなこといいやがって・・・登頂したのはおまえじゃねぇぇぇぇかっ!!」

と心の中で叫んだのは言うまでもない(笑)。

人間関係を見てて、松田龍平が嫌な人→いい人への心情変化が気がつかないほど自然ですごいと思った。編集のせいもあるのかと思ったが、やはり「実感してみて初めてわかる」という感じに、最初の山を甘く見て山岳会との競争に頭が行ってた彼から苦労を経て一つの偉業を成し遂げた彼とは柔軟性があるかないかがすぐに分かる。やはり、演技じゃなく撮影で実際に苦労した部分とかが広範囲すごく反映されているのではないかなと思った。実際、劇中で一番危ない目にあっていたのはこの人です。

個人的に好きなのでこの人についても書いとく。

小澤征悦が出てた・・・(喜)!

ああいう真面目で真っ直ぐな軍人とか似合いますね。てか実際に明治の軍人にいてもおかしくなさそうな感じだった。頭の固い練習に堂々と正論を吐ける人間は大事だと思いました。集団意識の塊みたいな軍の中で一人そうやって自分の考えを言えるということは当時どんなに難しかったんだろう。

ああ、何か久々にがっつり見れたって感じでよかったな!

あ、でも、最後にちょこっとだけ小言を・・・・・

宮崎あおいは・・・・・・・・・・・・ないっ!

一人だけ、最近の人の匂いがプンプンしてました。嫁さんにしちゃあ若すぎんぜ、浮いてた・・・。

次は、20世紀少年を見に行きたい・・・!

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