鋼の錬金術師 第10話 「それぞれの行く先」
さらば・・・ヒューズよ。何でまたお前の死に目を見にゃあいかんのだ・・・悲しくて仕方ない!
「行ってきます」と仕事の前に愛妻と愛娘に言ってから仕事に行く日常・・・今日が最後になってしまった・・・。エリシアは本当にパパが大好きなんだなとわかる、今日の二人のじゃれあいを見て結末がわかってしまっている自分はなんだか居た堪れないような気持ちでした。
グレイシアやエリシアにしてみればいつものように親バカ丸出しのヒューズをいつものように送り出しただけなのに・・・彼は帰ってこなくなってしまった。「早く帰る」と約束したのに大好きな人は二度とあの幸せな笑顔を見せてはくれない。
彼女達が次にヒューズを見たときはもう、彼は冷たくなって動かない。
二度とヒューズ家の玄関から朗々とした声で「ただいま」と言う声も二度と響かない。
現実にも平穏な日常の崩壊とは突然やってくる。そして我々の胸にやり場の無い喪失感を残す。
ロイ「私の下で助力すると言っていた奴が私より上に言ってどうするんだ馬鹿者が」
彼の死の知らせを聞いて一番悔しかっただろう人物がロイでしょう。
友人だからこそ助けてやることも出来た、もし自分がいたら彼は死なずに済んだかもしれない。
でも、あそこに自分はいなかった・・・。
あの場にいなかったことを責めなくていいのに、自責の念に駆られてしまっている。イシュヴァールを共に駆け抜けた唯一無二の親友を彼は亡くした。何者かによって大切な宝物は八つ裂きにされた。グレイシアとエリシアに勝るとも劣らない友愛が親友2人の間にはあった。
軍人には死はつき物ですが、だからと言って死を受け入れるなどできるはずありません。一生、彼らの中に悲しみが付きまとうと思うと死んだヒューズも居た堪れない。
現在、何も知らされていないエルリックブラザーズとウィンリィは・・・子供達にとってどれほど衝撃となるか・・・。
エド「ヒューズ中佐って親バカで世話焼きでうっとーしいんだよなー」
エド「ホントに、『毎日仕事で忙しい』っていいながらしょっちゅう見舞いに来やがんの・・・今度セントラルに行ったら何か礼しなきゃな・・・」
付き合い自体ロイや他の軍人達よりは短いのに、全員にこれほど親しみを抱かれた彼の人柄は素晴らしいものといえる。
『親バカで世話焼きでうっとーしー』人なんて滅多にいません。この他人に無関心になりがちな世の中でそうそう出会えるものじゃない。
ヒューズはうっとーしーと言われながらも、というか・・・言われることが嬉しかったんでしょう。そうやって人間と接して心の距離が縮まっていくことに楽しさを感じでいたんでしょう。
ヒューズは管理人にとって理想の人間像でした。こういう風な気さくな気持ちにどうしたらなれるのかずっと考えていたことがあります。今でもそうです。
原作で、ラストはロイが潰しましたが、まだ本命の弔い合戦が残っています。エドがロイで仇を討ってほしいと思うぜ・・・
エンヴィ・・・このやろぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(怒)!!!
そんな感じで今日はヒューズ追悼一本でお送りしました。
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